2009年02月28日
アストル・ピアソラ Los Tangueros
アストル・ピアソラ Los Tangueros

Emanuel Ax (Piano), Pablo Ziegler (Piano)
1. Revirado
2. Fuga y misterio
3. Milonga del angel
4. Decarissimo
5. Soledad
6. La muerte del angel
7. Adios Nonino
8. Libertango
9. Verano porte o
10. Michelangelo '70
11. Buenos Aires hora cero
12. Tangata
ピアニストのエマニュエル・アックスと、パブロ・シーグレルのピアノ連弾。
シーグレルは、往年のピアソラ・バンドで演奏していた。
アックスは、シーグレルをやっとさがし出し、一緒になって、ピアソラの名曲をピアノ連弾用に編曲し、CDに吹き込んだのだそうだ。
ピアソラは、アルゼンチンの演奏者で作曲家。
すばらしい名曲の数々を残した。
でも、長く、認められなかった。
ピアソラは、アルゼンチン・タンゴをメインに演奏するバンドを作って酒場なんかで演奏していたらしい。
ときどきは、自分の作った曲を織り交ぜながら。
でも、タンゴといえば、あくまで踊るためのもの。
そして、最後は、「チャンチャン」と終わらなければならない。
ピアソラの書く音楽は、タンゴでありながら、それまでのタンゴの枠組みにとらわれない独創的なもの。
酒場で聴いた人は、とまどった、、、「これが、タンゴかい?」
当然、不評。
一方、クラシカルな音楽や演奏スタイルになれた人々にとって、ピアソラの書く音楽は、とうてい「芸術」とは認められない。
だいたい、ひげを生やした太ったおやじが、シャツ一枚でバンドネオン(アコーディオンみたいな楽器)を演奏している。
「お門ちがいだよ」
これまた、不評。
というわけで、どこへ持っていっても、受け入れられなかったピアソラの音楽だったが、次第に、その音楽の持つ魅力に、とりこになる人が増えてきた。
海外では、有名なヴァイオリニストやピアニストが、ピアソラに注目し、アレンジして演奏するようになる。
10年位前から、日本でも、いわゆるクラシック音楽ファンの中で、静かに、しかし確実に広まり始めた。
作曲家の吉松隆も、そんな、ピアソラ紹介者の一人で、機会があるとラジオの音楽番組で紹介していた。
そのうち、有名な批評家がNHKのFMラジオで特集を組んだりして、ピアソラ・ブームは、多くのファンを獲得するようになった。
紹介したCDは、そんなピアソラの音楽がメジャーになり始めたころにリリースされた。
ピアソラの音楽の持つ芸術性を、凝縮して引き出したアレンジだと思う。
しかも、芸術的な側面だけでなく、ピアソラの音楽の持つ即興性やエンターテインメント性(そう、ピアソラの音楽の母体はタンゴなんだから)も、切り捨ててはいない。
そして、なにより、ピアソラの音楽の持つ力。
流れる音楽の内部に脈打つ情熱。
本物のアート(芸術)だからこそ与えてくれる高揚感と音楽の楽しさ、そしてへこたれそうなときにも勇気付けてくれる力強さ、その全てを併せ持つ音楽なんて、そんなに多くはない。
聴くたびに、そんなレア(希少)な体験を味わうことができる。
それが、この一枚だ。
by らいおんまる

Emanuel Ax (Piano), Pablo Ziegler (Piano)
1. Revirado
2. Fuga y misterio
3. Milonga del angel
4. Decarissimo
5. Soledad
6. La muerte del angel
7. Adios Nonino
8. Libertango
9. Verano porte o
10. Michelangelo '70
11. Buenos Aires hora cero
12. Tangata
ピアニストのエマニュエル・アックスと、パブロ・シーグレルのピアノ連弾。
シーグレルは、往年のピアソラ・バンドで演奏していた。
アックスは、シーグレルをやっとさがし出し、一緒になって、ピアソラの名曲をピアノ連弾用に編曲し、CDに吹き込んだのだそうだ。
ピアソラは、アルゼンチンの演奏者で作曲家。
すばらしい名曲の数々を残した。
でも、長く、認められなかった。
ピアソラは、アルゼンチン・タンゴをメインに演奏するバンドを作って酒場なんかで演奏していたらしい。
ときどきは、自分の作った曲を織り交ぜながら。
でも、タンゴといえば、あくまで踊るためのもの。
そして、最後は、「チャンチャン」と終わらなければならない。
ピアソラの書く音楽は、タンゴでありながら、それまでのタンゴの枠組みにとらわれない独創的なもの。
酒場で聴いた人は、とまどった、、、「これが、タンゴかい?」
当然、不評。
一方、クラシカルな音楽や演奏スタイルになれた人々にとって、ピアソラの書く音楽は、とうてい「芸術」とは認められない。
だいたい、ひげを生やした太ったおやじが、シャツ一枚でバンドネオン(アコーディオンみたいな楽器)を演奏している。
「お門ちがいだよ」
これまた、不評。
というわけで、どこへ持っていっても、受け入れられなかったピアソラの音楽だったが、次第に、その音楽の持つ魅力に、とりこになる人が増えてきた。
海外では、有名なヴァイオリニストやピアニストが、ピアソラに注目し、アレンジして演奏するようになる。
10年位前から、日本でも、いわゆるクラシック音楽ファンの中で、静かに、しかし確実に広まり始めた。
作曲家の吉松隆も、そんな、ピアソラ紹介者の一人で、機会があるとラジオの音楽番組で紹介していた。
そのうち、有名な批評家がNHKのFMラジオで特集を組んだりして、ピアソラ・ブームは、多くのファンを獲得するようになった。
紹介したCDは、そんなピアソラの音楽がメジャーになり始めたころにリリースされた。
ピアソラの音楽の持つ芸術性を、凝縮して引き出したアレンジだと思う。
しかも、芸術的な側面だけでなく、ピアソラの音楽の持つ即興性やエンターテインメント性(そう、ピアソラの音楽の母体はタンゴなんだから)も、切り捨ててはいない。
そして、なにより、ピアソラの音楽の持つ力。
流れる音楽の内部に脈打つ情熱。
本物のアート(芸術)だからこそ与えてくれる高揚感と音楽の楽しさ、そしてへこたれそうなときにも勇気付けてくれる力強さ、その全てを併せ持つ音楽なんて、そんなに多くはない。
聴くたびに、そんなレア(希少)な体験を味わうことができる。
それが、この一枚だ。
by らいおんまる


