2008年07月27日
Egyptian Mystery 3
Egyptian Mystery 3

マスター
「驚きました。まるで、死の舞踏ですね、、、」
大佐
「話していても、うんざりするほどです。」
マスター
「やはり、ファラオの呪いは本当だったということなのでしょうね」
大佐
「ま、これだけ、関係者が次々と倒れたんだから、そうも思いたくなるね。ただ、それでも、偶然にすぎない、呪いなんてものはないと主張する人も多いんだ。」
マスター
「呪いじゃないとしたら、ほかにどんな理由があるというのでしょう?」
大佐
「前回でも話題にしたバンデンバーグは、こんな考えを持っている。
ピラミッドは、その形状によって、特定の宇宙エネルギーを吸収できる。
これが、人間の健康状態に影響を及ぼすのではないか。
あるいは、古代エジプト人は、放射能を使って人体に悪影響を与える方法を知っていた。」
マスター
「古代の科学は、異常に進んでいたものもあるそうですから、、、」
大佐
「そうだね。
ただ、純粋に『呪い』なるものの存在を肯定する人もいる。
コリン・ウィルソンもその一人だろう。
コリン・ウィルソンは、黒魔術やポルターガイスト現象、そして『フーナ』というハワイの土着信仰なども、こうした『呪い』と結びつけて考えることができるとしているんだ。
マスター
「詳しく話してください。」
大佐
「では、話すとしましょう」
☆以下、大佐の話、

ある種の宗教や魔術には、この世をさまよっている霊を呼び出して暗示にかけ、命令どおりに使う儀式を有するものがある。
こうした考えは、古代から現代に至るまで、脈々と受け継がれている。しかも、世界中で。
日本でも、阿倍清明が式神という使い魔を使っていたと伝えられる。
台湾では符術師というのがいて、20世紀の後半に至っても呪術合戦をしていたという記録がある。
カリブ海のハイチに今も伝わるブードゥー教のまじない師が、人形を使って何をやるかは多くの人が知っているだろう。
自然科学者のギ・リオン・プレイフェアは、ブラジルでの奇妙な体験について本に書いている。
プレイフェアによれば、黒魔術の呪いでポルターガイスト現象が現われた。
彼は、ポスターガイストを、肉体から分離した霊魂が引き起こす騒ぎであると考えているが、この種の霊魂は、儀式を介して特定の個人に取りつくこともあれば、室内で異常な音を立てることもある。
ブラジルでは、このようなポルターガイスト現象が生じたとき、カンドンブレの祈祷師を招き入れて、お祓い(おはらい)をするそうだ。
カンドンブレというのは、アフリカ起源の原始宗教であるが、ブラジルに大量に運ばれた奴隷によって、当地にもちこまれたのだろう。いわば、ブラジル版ブードゥ教だ。
また、ロングという研究者は、フーナというハワイの土俗信仰における僧侶( カフナ Kahuna )は、「死の祈祷」により、相手に死をもたらすことができると主張する。
ロングの著書には、こんな一節がある。
「ホノルルのクイーンズ・ホスピタルに出入りする複数の医師から私は資料を入手し、数年間調査を継続した。その結果、効力のある魔術による死者が毎年出ていた。医師達が、様々な治療を加えたが効果がなかった。」
ロングの著書「奇跡の裏の暗黒の科学」は、ハワイの医師ウィリアム・ブリガムの経験について多くのページを割いている。
ブリガムが経験した事例をあげよう。
あるとき、ブリガム医師は、何人かのハワイ人を雇って山に登った。
途中で、15歳の少年が気分が悪いと言い出した。
「足から次第にしびれが上にのぼってくる」と訴える。
この少年は、自分が死の祈祷の対象にされていると告白した。
彼の村のカフナは白人の影響を憎み、ハワイ人が白人に協力したら呪い殺すと宣言したらしい。
そして、少年は断言した。
『自分が、ブリガムに協力していることを、カフナは占いで知り、そして、死の祈祷をおこなったに違いない』と。
これを聞いて、他のハワイ人たちは騒ぎ出し、ブリガムに少年を助けてやって欲しいと懇願した。
実は、ブリガムは、魔術の心得があり、ハワイ人たちはそのことを知っていたのだ。
ブリガムは、やってみることにした。
少年は、魔術による暗示にかかりやすい低位の霊に襲われているに違いないとブリガムは考えた。
そこで、ブリガムは、少年をまたぐようにして、立ちはだかり、襲撃中の霊にむかって語りかける。
彼は、まず、霊たちをほめたたえた。
次に、その少年は無実の犠牲者だと訴えた。
お前たち(霊のこと)をここに送り込んだのは、村の魔術師の姿をした悪魔だ。こいつこそ破滅させなければならない。
ブリガムは、そう霊に告げた。
ブリガムは、1時間もの間、この思念に精神を集中した。
突然、緊張がとけるのを感じた。
倒れていた少年は、足のしびれが取れたと言って、立ち上がった。
それから、ブリガムと少年を含むハワイ人たちは、村に帰った。
そこで、彼らは、驚くべきことを知らされる。
村のカフナは、「白人の魔法使いが霊魂を戻して、自分を襲わせた!」と口走った後に死んだと言うのだ。
その日の夜、ブリガム一行は、ある家で宿をとった。
例の少年は、他の人たちよりも早くベッドに入った。
その後寝入ったブリガムだったが、夜中に胸騒ぎを感じて目が覚めた。
少年のベッドに近づいてみると、すでに襲撃の最中だった。
もはや手遅れだったという。
少年は、死んだ。
驚くべきことに、ロングによると、フーナ及びカフナの起源はアフリカにあるという。しかも、エジプトではないかというのだ。
それは、エジプトからインドを経由してハワイに伝わった。
インドのヒンズー教にも、共通項が見出せるらしい。

マスター
「すごい話になってきましたね。
ハワイの呪いの宗教がエジプト起源だなんて、、、」
大佐
「そうだね。
古代エジプト人は、「カ」という一種の霊魂を信じていたが、カフナの『カ』と何か共通点があるのかもしれない。
ところで、そのカフナだが、死の祈祷をおこなって霊魂を操り、狙った相手を攻撃するとき、狙われた相手は、霊魂が生命エネルギーを吸い取るにつれて、だるい感じが次第に強まっていくと言う。
マスター
「だるい感じといえば、ハワード・カーターの症状もおんなじですね」
大佐
「まったく、そのとおりだ
古代エジプトの僧侶達は、カフナが操るような低位の霊を、ファラオの墓の守護者としてつかったのかもしれない。」
マスター
「うーん、それもありそうな話ですね、いずれにせよ、ちょっとぞっとする話しです。
というのも、この夏、私の母が、エジプト旅行に行く予定だからです。」
大佐
「ああ、あなたの母上ね。
また、被写体を見つけに海外に行くんだね。」
マスター
「そうなんですよ。国内でおとなしくしていればいいものを」
大佐
「はっはっ、老いてフォトグラファーとして活躍するなんて、レニ・リーフェンシュタールみたいだね。
そのうち、レニのように、熱帯の海でスキューバ・ダイビングをはじめるんじゃないか?」
マスター
「よしてくださいよ。ほんとにやりかねないから、、、。
ところで、エジプトですが、ほかにも異常な出来ごとがおこったのでしょうか?
大佐
「最後に、二つほどエピソードを紹介しましょう。
イギリスのオカルト研究家ポール・ブラントンは、ギザの大ピラミッドの王の部屋で一夜を過ごすというすごい経験をしている。l そのときのことが、かれの著書『神秘のエジプトを探求して』に書かれているが、こんなことがあったらしい。
- (夜が更けるに連れて)、自分がひとりではないという奇妙な感じに襲われた。
やがて、それは、『敵意を抱いた存在』に取り囲まれているという切迫した感じになった。
奇怪な原初の生き物、冥府からやってきた恐怖の悪魔、グロテスクな狂気の異形の魔界のものたちが、私を取り巻いていた、、、。
だが、突然、それらの姿が消えた。
魔界からの悪意に満ちた侵入者達は退散していった。
そのとき、私は、なにか慈悲に満ちた高貴な存在が、部屋の中にいるのを感じた。
私は、2人の高位の僧侶を目にしたようにおもった、、、。 -
このブランドンの話は、前にも引用したバンデンバーグの本の中にでてくる。
バンデンバーグは、すべて、ブラントンの想像の産物に過ぎないと一蹴しているけれども、彼自身がこんな経験をしたそうだ。
- 1972年にピラミッドを訪れたときのことである。
観光客のうち、一人の婦人が悲鳴を上げて倒れ、そのまま動けなくなった。
その婦人は、バンデンバーグにこういった。
『なにかに、突然、殴られたような感じがしたの』
案内人によれば、『この種の出来事は、よくあること』だそうだ。 - 」
マスター
「なんだか、ますます、こわくなってきました。
大佐
「はっ、はっ、とはいえ、すべて、でたらめか、気のせいか、噂にすぎないと主張する人たちも大勢いる。
ま、自分で行って確かめるしかないね。
マスター
「でも、ピラミッドの中の部屋で、一晩過ごすなんて、とてもできませんよ!」
大佐
「それは、やれるんなら、是非やるべきだと思うよ。
今は、ちょっと前みたいに、ピラミッドの上に上ることも禁止されてしまったから。」
マスター
「ひとりで泊まってください。
私はこりごり、、、。」
大佐
「はっ、はっ、は」

(Egyptian Mystery 終わり)

マスター
「驚きました。まるで、死の舞踏ですね、、、」
大佐
「話していても、うんざりするほどです。」
マスター
「やはり、ファラオの呪いは本当だったということなのでしょうね」
大佐
「ま、これだけ、関係者が次々と倒れたんだから、そうも思いたくなるね。ただ、それでも、偶然にすぎない、呪いなんてものはないと主張する人も多いんだ。」
マスター
「呪いじゃないとしたら、ほかにどんな理由があるというのでしょう?」
大佐
「前回でも話題にしたバンデンバーグは、こんな考えを持っている。
ピラミッドは、その形状によって、特定の宇宙エネルギーを吸収できる。
これが、人間の健康状態に影響を及ぼすのではないか。
あるいは、古代エジプト人は、放射能を使って人体に悪影響を与える方法を知っていた。」
マスター
「古代の科学は、異常に進んでいたものもあるそうですから、、、」
大佐
「そうだね。
ただ、純粋に『呪い』なるものの存在を肯定する人もいる。
コリン・ウィルソンもその一人だろう。
コリン・ウィルソンは、黒魔術やポルターガイスト現象、そして『フーナ』というハワイの土着信仰なども、こうした『呪い』と結びつけて考えることができるとしているんだ。
マスター
「詳しく話してください。」
大佐
「では、話すとしましょう」
☆以下、大佐の話、

ある種の宗教や魔術には、この世をさまよっている霊を呼び出して暗示にかけ、命令どおりに使う儀式を有するものがある。
こうした考えは、古代から現代に至るまで、脈々と受け継がれている。しかも、世界中で。
日本でも、阿倍清明が式神という使い魔を使っていたと伝えられる。
台湾では符術師というのがいて、20世紀の後半に至っても呪術合戦をしていたという記録がある。
カリブ海のハイチに今も伝わるブードゥー教のまじない師が、人形を使って何をやるかは多くの人が知っているだろう。
自然科学者のギ・リオン・プレイフェアは、ブラジルでの奇妙な体験について本に書いている。
プレイフェアによれば、黒魔術の呪いでポルターガイスト現象が現われた。
彼は、ポスターガイストを、肉体から分離した霊魂が引き起こす騒ぎであると考えているが、この種の霊魂は、儀式を介して特定の個人に取りつくこともあれば、室内で異常な音を立てることもある。
ブラジルでは、このようなポルターガイスト現象が生じたとき、カンドンブレの祈祷師を招き入れて、お祓い(おはらい)をするそうだ。
カンドンブレというのは、アフリカ起源の原始宗教であるが、ブラジルに大量に運ばれた奴隷によって、当地にもちこまれたのだろう。いわば、ブラジル版ブードゥ教だ。
また、ロングという研究者は、フーナというハワイの土俗信仰における僧侶( カフナ Kahuna )は、「死の祈祷」により、相手に死をもたらすことができると主張する。
ロングの著書には、こんな一節がある。
「ホノルルのクイーンズ・ホスピタルに出入りする複数の医師から私は資料を入手し、数年間調査を継続した。その結果、効力のある魔術による死者が毎年出ていた。医師達が、様々な治療を加えたが効果がなかった。」
ロングの著書「奇跡の裏の暗黒の科学」は、ハワイの医師ウィリアム・ブリガムの経験について多くのページを割いている。
ブリガムが経験した事例をあげよう。
あるとき、ブリガム医師は、何人かのハワイ人を雇って山に登った。
途中で、15歳の少年が気分が悪いと言い出した。
「足から次第にしびれが上にのぼってくる」と訴える。
この少年は、自分が死の祈祷の対象にされていると告白した。
彼の村のカフナは白人の影響を憎み、ハワイ人が白人に協力したら呪い殺すと宣言したらしい。
そして、少年は断言した。
『自分が、ブリガムに協力していることを、カフナは占いで知り、そして、死の祈祷をおこなったに違いない』と。
これを聞いて、他のハワイ人たちは騒ぎ出し、ブリガムに少年を助けてやって欲しいと懇願した。
実は、ブリガムは、魔術の心得があり、ハワイ人たちはそのことを知っていたのだ。
ブリガムは、やってみることにした。
少年は、魔術による暗示にかかりやすい低位の霊に襲われているに違いないとブリガムは考えた。
そこで、ブリガムは、少年をまたぐようにして、立ちはだかり、襲撃中の霊にむかって語りかける。
彼は、まず、霊たちをほめたたえた。
次に、その少年は無実の犠牲者だと訴えた。
お前たち(霊のこと)をここに送り込んだのは、村の魔術師の姿をした悪魔だ。こいつこそ破滅させなければならない。
ブリガムは、そう霊に告げた。
ブリガムは、1時間もの間、この思念に精神を集中した。
突然、緊張がとけるのを感じた。
倒れていた少年は、足のしびれが取れたと言って、立ち上がった。
それから、ブリガムと少年を含むハワイ人たちは、村に帰った。
そこで、彼らは、驚くべきことを知らされる。
村のカフナは、「白人の魔法使いが霊魂を戻して、自分を襲わせた!」と口走った後に死んだと言うのだ。
その日の夜、ブリガム一行は、ある家で宿をとった。
例の少年は、他の人たちよりも早くベッドに入った。
その後寝入ったブリガムだったが、夜中に胸騒ぎを感じて目が覚めた。
少年のベッドに近づいてみると、すでに襲撃の最中だった。
もはや手遅れだったという。
少年は、死んだ。
驚くべきことに、ロングによると、フーナ及びカフナの起源はアフリカにあるという。しかも、エジプトではないかというのだ。
それは、エジプトからインドを経由してハワイに伝わった。
インドのヒンズー教にも、共通項が見出せるらしい。
☆

※王家の谷
マスター
「すごい話になってきましたね。
ハワイの呪いの宗教がエジプト起源だなんて、、、」
大佐
「そうだね。
古代エジプト人は、「カ」という一種の霊魂を信じていたが、カフナの『カ』と何か共通点があるのかもしれない。
ところで、そのカフナだが、死の祈祷をおこなって霊魂を操り、狙った相手を攻撃するとき、狙われた相手は、霊魂が生命エネルギーを吸い取るにつれて、だるい感じが次第に強まっていくと言う。
マスター
「だるい感じといえば、ハワード・カーターの症状もおんなじですね」
大佐
「まったく、そのとおりだ
古代エジプトの僧侶達は、カフナが操るような低位の霊を、ファラオの墓の守護者としてつかったのかもしれない。」
マスター
「うーん、それもありそうな話ですね、いずれにせよ、ちょっとぞっとする話しです。
というのも、この夏、私の母が、エジプト旅行に行く予定だからです。」
大佐
「ああ、あなたの母上ね。
また、被写体を見つけに海外に行くんだね。」
マスター
「そうなんですよ。国内でおとなしくしていればいいものを」
大佐
「はっはっ、老いてフォトグラファーとして活躍するなんて、レニ・リーフェンシュタールみたいだね。
そのうち、レニのように、熱帯の海でスキューバ・ダイビングをはじめるんじゃないか?」
マスター
「よしてくださいよ。ほんとにやりかねないから、、、。
ところで、エジプトですが、ほかにも異常な出来ごとがおこったのでしょうか?
大佐
「最後に、二つほどエピソードを紹介しましょう。
イギリスのオカルト研究家ポール・ブラントンは、ギザの大ピラミッドの王の部屋で一夜を過ごすというすごい経験をしている。l そのときのことが、かれの著書『神秘のエジプトを探求して』に書かれているが、こんなことがあったらしい。
- (夜が更けるに連れて)、自分がひとりではないという奇妙な感じに襲われた。
やがて、それは、『敵意を抱いた存在』に取り囲まれているという切迫した感じになった。
奇怪な原初の生き物、冥府からやってきた恐怖の悪魔、グロテスクな狂気の異形の魔界のものたちが、私を取り巻いていた、、、。
だが、突然、それらの姿が消えた。
魔界からの悪意に満ちた侵入者達は退散していった。
そのとき、私は、なにか慈悲に満ちた高貴な存在が、部屋の中にいるのを感じた。
私は、2人の高位の僧侶を目にしたようにおもった、、、。 -
このブランドンの話は、前にも引用したバンデンバーグの本の中にでてくる。
バンデンバーグは、すべて、ブラントンの想像の産物に過ぎないと一蹴しているけれども、彼自身がこんな経験をしたそうだ。
- 1972年にピラミッドを訪れたときのことである。
観光客のうち、一人の婦人が悲鳴を上げて倒れ、そのまま動けなくなった。
その婦人は、バンデンバーグにこういった。
『なにかに、突然、殴られたような感じがしたの』
案内人によれば、『この種の出来事は、よくあること』だそうだ。 - 」
マスター
「なんだか、ますます、こわくなってきました。
大佐
「はっ、はっ、とはいえ、すべて、でたらめか、気のせいか、噂にすぎないと主張する人たちも大勢いる。
ま、自分で行って確かめるしかないね。
マスター
「でも、ピラミッドの中の部屋で、一晩過ごすなんて、とてもできませんよ!」
大佐
「それは、やれるんなら、是非やるべきだと思うよ。
今は、ちょっと前みたいに、ピラミッドの上に上ることも禁止されてしまったから。」
マスター
「ひとりで泊まってください。
私はこりごり、、、。」
大佐
「はっ、はっ、は」

(Egyptian Mystery 終わり)


